17th July 2010

Quote

Flurryによると,アイテム課金をしているiPhoneゲーム(ダウンロードは無料)のユーザーあたり売上は非常に高い。2010年1月では年換算で1ユーザーあたり9ドル/年だったが,2010年6月の調査では14.66ドル/年に上がっている。無料にする前のダウンロード単価は0.99ドルないし1.99ドルであったため,平均で約10倍,アプリ収益性が劇的に改善したことになる。

しかもこれはアイテム課金からのみの収益であり,これ以外にアプリには広告収入が入る。特にiAdからはかなりの高収益が見込めるはずだ。

・ アップル純正広告 iAd がアプリ開発者の救世主に - 驚異のクリック率11.8%,CPM 13300円 (7/9)

つまり,フリーミアムモデルに切り替えることで,ダウンロード数が大幅にアップする上に,アイテム課金によるユーザー単価,iAdによる広告単価もそれぞれ数倍アップするということだ。

有料アプリと無料アプリのダウンロード数の差は7.5倍との調査結果(元記事,この中にあるスライドの22ページ)もある。これらを考慮すると,アプリ内課金によって従来の数十倍以上もの収益性向上が実現する可能性が高いのだ。

iPhoneアプリ売上 = ダウンロード数 × (課金売上単価+広告売上単価)

→ 有料ダウンロードモデルをフリーミアムモデルにすることで,
   ・ ダウンロード数が約7.5倍
   ・ 課金売上単価が約10倍(1.49ドル→14.66ドル)
   ・ iAdによる広告売上単価が約15倍(CPMベースで10ドル→147.55ドル)
    ただし広告単価は初日データのみ,今後は低下する可能性が大

またFacebookでのソーシャルゲームのユーザーあたり課金売上は平均2.5ドル/年程度なので,iPhoneの方が約6倍もが稼げる計算になる。ひとつは携帯電話上では有料アプリに抵抗感が少ないこと,そしてiPhoneユーザーはFacebookと比較してアーリーアダプター率が多い(アーリーアダプターの方がユーザー単価が高い)ことがあげられるだろう。

ちなみにiPhone上でのゲーム会員を獲得するための広告コストは,一人あたり0.75ドルから2ドル(クリック単価が0.2ドル,コンバージョン率が10%から37.5%のレンジ)程度だ。14.66ドルの課金売上やiAdによる広告売上を考えると非常にリーズナブルなレベルだ。儲からないとされていたiPhoneアプリだが,一気に収益性の高いプラットフォームに変貌したと言えそうだ。

さらに近日,ゲームユーザーのためのコミュニティ,Apple Game Centerが登場し,メンバー同士のコミュニケーションや対戦やスコアランキングなどが可能になる。そうなるとFacebookなみのバイラル効果を見込めるため,会員獲得コストはさらに低下するだろう。

Source: blogs.itmedia.co.jp